腸壁を削って美味い物を食す

潰瘍性大腸炎持ちの筆者が、病状が悪化してでも食べたいと思う逸品(主に麺類)を思いつくままに紹介するブログです。

193. 鶏ホタテそば(竹末東京premium@押上)

スカイツリーから少し歩いたところにある人気店。

行った日はものすごく暑かったため、あまり並びたくないなーと思い14時すぎに行った。

それでも、店の外で10人ほど並んでおり、15〜20分くらい待つことになった。

さすがの人気である。

 

醤油ラーメンと鶏白湯ラーメンと鶏ホタテそばの3種類があり、ひとまず一番推されていた鶏ホタテを注文。

オマケで黒トリュフチーズごはん(380円)もつけてみた。

 

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 鶏ホタテそば900円

 

上のトッピングは、

・豚バラ低温調理チャーシュー

・牛モモ燻製

・ローストビーフ

・ネギ三種

・メンマ

・ホタテペースト

・小松菜

 

演出のひとつで、肉三種を目の前で説明してくれるのが素晴らしい。

肉の内容は日替わりらしいが、割と珍しい牛モモ燻製が食べられたのは良かった。

低温調理チャーシューは最近流行っているが、やはりレア感があって美味しいし、肉の味が濃いように感じた。

 

鳥スープだけを飲んでみるとそれだけでも濃厚で美味い。

ただ、個人的にはコショウが効きすぎてる感があったのが気になるかなーという印象。

 

ホタテペーストを混ぜながら食べていくと、甘さとコクがプラスされてちょうど良い塩梅になる。

この時点で、「これはチーズが良く合うだろうな」と思った。

 

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こちらが黒トリュフチーズごはん

 

目の前でトリュフがスライスされる演出付き。

香りがとにかく良い。

チーズはガスバーナーで炙ってとろとろにした状態で出てくるので、ややぬるめになったスープでもちゃんとトロトロにとろける。

スープのコショウとチーズが合ってカルボナーラのようになるので、ここまで計算の上でのあのスープなのかと思うと納得。

 

ただ、トリュフいらないから「チーズごはん」だけで150円くらいで出して欲しい…というのが正直なところ。

 

今回は推しの鶏ホタテを食べたが、前後の客はいずれも醤油を頼んでいたので、今度は是非チャレンジしてみたい。

192. カメレオンコード

カメレオンコードが注目を集めている。

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コード自体はこんな感じ。

 

特徴は次の4つ。

1.カラープリンターで出力可能

2.専用端末が不要

3.コードから得られる情報を修正可能

4.遠方から複数同時認識可能

 

開発されたのは2003年と意外と古いが、ブームになりだしたのは最近。

スマホ全盛時代となって、画像認識技術も上がってようやく流行り始めた模様。

 

今日たまたま紹介を受けたのだが、ものすごく応用範囲が広い。

今使われているのは、図書館の蔵書チェックや勤怠管理といった場面。

 

うちの会社はまだ社用携帯が無いが、将来的に1人1スマホ時代がやってくることを考えると、メチャメチャ使える技術になるかもしれない。

 

ブームになりはじめたばかりの技術だし、今後どうなるかは読めないところなので、導入は慎重にならざるを得ないが、

スマホや画像認識の技術は確実に廃れないと思うので、未来を予想しながら色々と応用先を考えていきたい。

191. インターン終了

理系学生を迎えての短期のサマーインターンが終わった。

学生がどうだったか…というのは個人情報になるため明言は避けたいと思うが、

アドバイスをする難しさというのを痛感した。

 

グループワーク形式で3日間やらせたわけだが、各グループごとに進め方に個性があって、なかなか面白かった。

 

もちろん、最初の方から「こうした方が良いんじゃないの?」という口出しをしたくなることもあったが、自由な発想を妨げるわけにはいかないので、最初は学生に好きなように泳がせることを心がけた。

 

そうすると、やはり途中で発散してくるので、途中途中でフォローを入れつつ、見守ることに徹した。

 

それでも終盤は、まとめなきゃまずいと思って結構フォローを入れてしまって、小さく無難にまとめてしまったところがあり、それについては反省点である。

 

まあ、1人でも多くの優秀な学生にうちの会社の入社してもらうことが目的なわけで、すぐには結果は出ないわけだが、

「絶対この会社受けます!」と言って帰っていった学生が何人もいたという意味では、ひとまず成功なのではないかと思う。

 

あとは彼らが面接を受かってくれる事を祈って待ちたい。

190.「君の名は。」特典ディスク③感想

3枚目の特典ディスクの内容は次の2つ

新海誠監督による講演

・イベント映像集

 

以降、ネタバレ注意

 

1.新海監督による講演「君の名は。の物語」

新海監督の出身に近い、長野県佐久市の図書館で行われた講演。

この映画のストーリーの作り方を監督自ら解説している貴重な映像である。

 

以下、ざっくりと要約しながら感想を。

 

ログライン=「話の概要を数行でまとめたもの」

君の名は。は、以下の2つのログラインを組み合わせたものである。

A「夢で出会った少年と少女がやがて現実でも出会う話」

B「夢のお告げを受けた少女が、人々を災害から救う話」

 

物語の因果律=物語の中で語られたことは物語の中で必ず起こる。

・古典教師の黄昏時に物の怪(死人)と出会う→瀧と三葉が黄昏時に出会う

・三葉の「イケメン男子にしてください」→次のシーンで初めて三葉と瀧の入れ替わりが起こる

伝統工芸(組紐)や巫女舞の中に、メッセージとして彗星が落ちることを含めている。

3.11の大津波のときに話題になった「大津波石碑」がモチーフ。

此処より下に家を建てるなという石碑があって、そこより上に家を立てて入れば安全だったらしい。つまり、過去にも大地震津波が来たということ。

 

前前前世はログラインAからログラインBへの転換点としている。

その事を示すためにも、直後に一葉から世界観の説明を入れている。

「寄り集まってかたちをつくり、ねじれて絡まって、ときには戻って途切れてまた繋がり、それが『結び』、それが『時間』。」 

御神体のところでは「川=この世とあの世の境」という形で物語の基本が解説される。

「境界を越えて、戻ってくる」

これは昔からある「物語」の基本構造であり、ログラインBはこの構造。

赤ん坊の頃から「いないいないばあ」で刷り込まれている。

千と千尋もそう。

桃太郎もそう。

浦島太郎もそう。

行って帰るたびに、少し成長している。(浦島は成長しすぎだが)

 

入れ替わりが突然終わるところで再びログラインA。

ボーイミーツガールからのボーイロストガール。

月が電線で2つに分かれているなど、状況を風景でに表現しているのはさすが。

 

昔話の中で、迷ってしまったときに導くのは「糸」である→なので、今回は「組紐」。

口噛み酒によりもう一度境界を越えていく。 

三葉の父を説得できれば避難させて勝ちであり、ラスボスは父。

ラスボスが父という作品は意外と多く、FF10やシュタゲ、美味しんぼなどもそう。

これも昔からある典型的なストーリー。

 

そしてカタワレ時。

2人は初めて出会うわけである。

ログラインAとしての山場。

 

 

逢瀬の後はログラインBを成就させなきゃいけない時が来る。

「ついに時は来た、昨日までは序章の序章で…」という歌詞がピッタリ。

 

ログラインBの話をしながらも唐突にやってくるログラインA「すきだ」←瀧が伝えたかったのは名前よりも感情だった。

そして、向こう側で2つになった糸守湖を見てから戻ってきた三葉は、もう以前の三葉ではないことをラスボスである父親は気づいていた→説得成功。

これでログラインBが完成。

 

そしてエピローグ。

何度も行って帰る物語を経験したふたりが、ただ普通の男女として出会うわけである。

もう少しだけでいい。後少しだけでいいからくっついていようよ。

これがもしかしたら一生に繋がるかもしれないという願いを込めて作っていたという。

 

ロマンチックで、いわゆるボーイミーツガールの王道であるログラインAの展開と、 

「行って帰ってくる」という普遍的な物語を基本にしたログラインB。

この2つの話を軸に物語が組み上げられていることが、ここまで日本人の心に刺さった要因の一つであることは間違いない。

講演の最後で、物語を読むこと自体が「行って帰ってくる」体験のひとつであり、そういうことを積み重ねてみんな成長していく。

という話があって、なんだかすごく腑に落ちた。

成長するためにはどこかに行かないとダメだということだ。

 

2.イベント映像集

・制作発表記者会見

→まだ完成していないが、この時点から「最高傑作」になると明言されていた。それほど自信があったのだろう。それも頷ける出来になっていると思うけど、言われた監督のプレッシャーはすさまじいものがあったと思う。

 

・ワールドプレミア2016

→全世界初公開がワールドプレミアというのもすごい。向こうの人はリアクションが素直らしく、声も出しまくるとか。おっぱいのくだりは大爆笑。三葉が消えるところとか、ラストシーンは絶叫の嵐だったという。

 

・完成披露試写会

→ここから日本での快進撃が始まるわけだが、やっぱり神木の挨拶はうまいなと思う。市原さんがネタバレしかけてて、監督はヒヤヒヤしたんじゃなかろうか。

 

・大ヒット御礼舞台挨拶

→この挨拶は貴重。RADWIMPSがサプライズで登場したり、前前前世の弾き語りや、上白石萌音とのセッションの部分も含まれている。ニュースなどで見てはいたけど、フルバージョンで見れてよかった。

 

・釜山国際映画祭

10月ということで、100億円を突破している時期。

韓国でもかなりヒットしたようだ。

神木・上白石・新海監督の3人で一緒に見るというのは久しぶりだったらしい。

 

・クリスマス大合唱上映会

年末なので、興収200億円を超えていた時期。

正直、大合唱をしたいとは思わなかったが、応援ってのは面白いかもしれない。

ご神体で口噛み酒を飲むときは「イッキ」コール、

かたわれ時で三葉が消えた直後に「早くメモれ!」という応援が入っていたらしい。

そういう受け狙いの合いの手とかが入ってくると面白いのかもしれない。

 

3.総括

ということで、全5枚中4枚の感想を書き終えた。

あと残り1枚あるが、4KウルトラHDということなので、

対応する機械を持っていない以上、見ることができない。

ただ、いつか対応するものを買うときが必ずくると思うので、後悔はしていない。

これだけの内容が入って、1万円を切るのは逆に安いと思う。

 

本当にこの作品に出会えてよかった。

しばらくはこの感動に浸りたい。 

189. 「君の名は。」特典ディスク②感想

2枚目の特典ディスクの内容は以下の5つ

・ビジュアルコメンタリー

・未使用音声クリップ

スパークル(オリジナルバージョン)MV

・テレビCMコラボ

・ノンテロップオープニング

 

1.ビジュアルコメンタリー

107分の本編を見ながら、神木隆之介上白石萌音RADWIMPS(3名)、アナウンサーの6人で語り尽くすという企画。

オーディオではなくビジュアルということで、映像を観ている演者さんの様子も映る。

アフレコ時の苦労や、楽曲作成時のエピソードなどがシーンを観ながら語られるというのがほとんど。

とくに、BGMを作り込んで行くときの新海監督と野田さんのやりとりの詳細についてがなかなか興味深い内容になっている。

RADWIMPSが製作期間1年半に対し、主演2人は収録4日ってところに野田さんが驚いてたのがツボだった。

なお、野田さんも奥寺先輩と司が結婚していたことは知らなかった模様。

 

また、このシーンは声を撮ったけどカットされた…、といった収録時の裏エピソードが面白い。

ちなみに、声を撮ったけどカットされたという場面については、以下の2.を参照。

 

2.未使用音声クリップ

シーンとしては、

前前前世のセリフ違いバージョン

・飛騨で瀧が農家の方にインタビュー的なことしているときの、奥寺先輩と司(トランプ)

などである。

 

他には、再度御神体へ向かうときの車の中の会話も少しカットされたらしいが、そちらは収録されていない。

 

前前前世セリフ違いver.はなかなか面白い。

本編では、そちらのカットは使われずに、瀧や三葉のナレーションや、お互いへ向けてのセリフが入っていて入れ替わりのドタバタな状況がコミカルに描かれている。

その背景で瀧(in三葉)がコックに怒られていたり、三葉(in瀧)が後輩女子や同期男子に告白されたりしているが、そちらの方のセリフを聴けるというわけである。

 

3.スパークルMV

こちらのMVの映像作成も新海さんが監督。

君の名は。」のアルバムに収録されている楽曲は、映画に合わせて編集されたものであるので、

サビはラストの部分だけだったり、途中の歌詞が抜けていたりする。

オリジナルバージョンはオーソドックスな1番→2番→Cメロ→大サビという流れになっている。

カラオケでフルで歌う場合はぜひ視聴しておきたいところ。フルバージョンで聴くとなおその良さがわかる気がする。

 

4.テレビCMコラボ

サントリーの「南アルプスの天然水」のCMに瀧と三葉が出演。見事にコラボしている。

普段、テレビCMを飛ばして観ていたので、実は初見だった。

 

5.ノンテロップオープニング

まあそのままなのだが、

改めてよく見るとすごく良く出来ている。

重要な要素はことごとく入っているというダイジェスト的な意味でも面白いが、ただのダイジェストというわけではない。

例えば、三葉の舞のところのカメラアングルはOPだけだし、東京→糸守まで1カットで持って行く演出などは良いミスリードになっている点も含めて凄いと思った。

 

ということで、特典2枚目も盛りだくさん。

でもここで満足せずに3枚目までついてくるセットを買って良かった。

と全部見た今では思っている。

3枚目はまた次回。

188. 「君の名は。」 特典ディスク①感想

君の名は。コンプリートエディションには3枚の特典ディスクがつく。

1枚めの特典ディスクの内容は以下の2つ。

・ビデオコンテ

・メイキングドキュメンタリー

いずれも貴重な映像だらけで、ファンにとっては本当に見てよかったと思える内容になっている。

 

1.ビデオコンテ

新海監督が1年以上をかけて作り上げた物語の下書きともいうべきものであり、

ラフ画や写真を組み合わせた映像をもとに、新海監督がほぼ全ての声を演じている。

(大人版三葉だけはなぜかスタッフの声)

 

DVDに収録されているのは、そのビデオコンテにRADWIMPSの歌やBGMをプラスして再編集したバージョンなので、

スタッフの方が最初に見たビデオコンテとは若干違うものであるが、

基本的にイラストや写真は当時のままとのこと。

 

なにより、その完成度に驚かされた。

もうほぼ本編といっても過言ではない。

といっても、ここからアニメに仕上げるまでに1年以上を要しているわけだから、アニメ映画製作がいかに大変かがわかる。(詳細後述)

このコンテでは、シーンのひとつひとつに動きや演出の指示など、細かい書き込みがあって、そういうところに注目して見ていくと非常に楽しい。

中には、本編では使われていないカットや、若干変更された部分もあって、そういったところも見れるのは貴重である。

また、本編では明示されてない裏設定も書き込まれているのが、注目ポイントであったりする。

特に驚いたのが、奥寺先輩の婚約者が司だという設定。エピローグの奥寺先輩の指輪のところで、注釈が入っており、ビデオコンテの時からある裏設定である。

もちろん、上映された本編ではその情報はどこにも出てこないが、よく見ると司もエピローグで指輪をしている。

さすがに内定を8社も勝ち取る男は違うなぁというところである。

 

2.メイキングドキュメンタリー

君の名は。ができるまでの、スタッフさんたちの戦いに関する貴重なドキュメント。

素直に感動した。

総勢400人以上のスタッフがここまで奮闘していたとは知らなかった。

さらに、そのメンバーもすごく豪華で、スタジオジブリを経験したアニメーターや、数々の人気アニメを手がけたスタッフさんが集結していた。

キャラクターデザイン、絵コンテ、CG、美術(背景)、撮影技術、効果音など、様々なスタッフさんがいらっしゃった。

そして、それらをまとめるプロデューサーはヒットメーカーの川村元気さん。プロデュースされてきた主な作品は、電車男、悪人、告白、モテキ宇宙兄弟、おおかみこども、バクマン、怒り、何者、など。

監督やプロデューサーを中心に、各方面で天才と呼ばれている人たちをまとめあげて、これだけの完成度の作品にまで持っていくというのは凄まじい仕事量だと思う。

でも、このメイキングで何より凄かったと感じたのは、劇中音楽を担当したRADWIMPS

脚本ができて、ビデオコンテがまだ無いような状態のころから、1年以上をこの「君の名は」に費やして22曲も作ったらしい。

それに、監督からの注文もなかなか厳しかったらしい。

ここで1テンポ遅らせてくれとか、振り向くタイミングに合わせてくれとか。

でも逆に、音楽に映像のタイミングを合わせることもあったという。

お互いこだわりもあっただろうし、並大抵の苦労では無かったと思う。

でも、だからこそ、出来上がった後の充実感たるや、凄まじいものだったと思う。

出来上がって初めてスタッフで完成版を観た後に、新海監督と川村プロデューサーとRADの野田さんで飲みにいってお互いを労ったという話があり、さぞ楽しかったんだろうなぁと思った。

自分もモノづくりを生業にしている以上は、そういう情熱をもって取り組んでいかなければなぁと改めて感じた。 

187. 「君の名は。」本編感想

映画が公開された2016年8月26日、レイトショーで見た。

あまりの素晴らしさに原作本や関連本などをほぼ買い漁った。

複数回は見に行かなかったものの、

詳細なシーンまで見直したいとずっと思いながらDVDの発売を待っていた。

 

今回、ようやくDVDが出て、特典も含めて何度も見直すことができたので、

今更感があるが感想・考察を書いてみようと思う。

 

(以降、ネタバレ注意)

 

 

 冒頭、いきなり物語のキーとなる重要なシーンや重要なセリフが次々と流れる。

「隕石の墜落」「8年後の三葉と瀧」

など、ラストにこういうシーンが来ますよーという伏線になっている。

ここの8年後のところは、瀧と三葉の声色がすごく大人びているのに驚いたが、

アフレコをラストシーンと一緒に行ったというから納得である。

 

そして流れるオープニングの「夢灯篭」

これが素晴らしかった。

歌直前のブレスとともに「ああ、このまま僕たちの声が」

と始まった瞬間に鳥肌が立ったのを覚えている。

RADの歌がいくつか入ってくるとは聞いていたが、こんなに早く歌が来るとは想定していなかった。

この夢灯篭、2分程度の短い歌なのだが、聞けば聞くほどいい曲で、歌詞も秀逸。

歌詞の中にタイトルがちゃんと含まれていて、まさにオープニングテーマ。

映像もこの映画がうまくダイジェスト化されている。

口噛み酒とか隕石とか、ともすればネタバレになりそうなところのシーンも出ているが、初回の人には気づかせない程度のちょい出しになっていて、

2回目見るといろいろニヤリとできるポイントが多数ある。

 

オープニングが終わると、しばらくは瀧と三葉の入れ替わりのドタバタの話。

予告編や番宣であったとおりの内容なので、ここまでは微笑ましく見れる。

周りの人の反応が凄くコミカルに描かれていて、劇場でも時々笑いが生まれていた。

個人的に嬉しかったのは何といっても「かたわれ時」を説明してくれる古典の教師である。

声が花澤さんだったのでもしやと思ってエンドロールを見ていたら「ユキちゃん先生」と書かれていて、「言の葉の庭」のユキノ先生であることが確定した瞬間は歓喜である。

前作ファンにとっては非常にうれしい演出であった。

正直、そっちに気を取られて「かたわれ時」の説明をちゃんと聞いていなかったわけだが、ここでユキノ先生は「かたわれ時」に死者と会えるという言い伝えを説明しており、重大な伏線の役割も果たしていた。

 

しばらくして、両者がたびたび入れ替わっていることを確信したタイミングで、

第2オープニングともいえる「前前前世」とともに入れ替わり中の様子が流れる。

CMであれだけテーマソングとして流されているから、てっきりエンディングなのかと思っていたが、全部見てから考えるとこのタイミングが最適だと思う。

また、映画版のみ「私たち越えられるかな、この先の未来数え切れぬ困難を~」と歌詞が変わる。

CDは違うバージョンなので、ぜひこっちのバージョンもリリースしてほしいものである。

 

前前前世が終わると、実は次が最後の入れ替わり。

三葉(瀧in)はご神体へ。

素晴らしい風景の中、おばあちゃんの語る「むすび」についての言葉が実に深い。

下山しようとすると夢が終わってしまい、瀧はそのまま奥寺先輩とデートへ。

デートはうまくいかず、三葉に電話をかけようとするがかからない。

実はここで三葉は彗星のことに日記で触れているのに、瀧は全然気づかないというのは3年ずれていることの伏線である。

初めて見たときにも、ここで「ただの入れ替わりものじゃなさそうだな」という予感がしていた。

 

入れ替わり現象が発生しなくなり、瀧と司と奥寺先輩は飛騨へ。

ここでついに、三葉が住んでいた糸守町には3年前に隕石が落ちたことが判明し、そのときに三葉も死んでしまっていたことがわかる。

つまり、入れ替わり現象は3年の時を超えていたのである。

ここは正直驚いた。

同時刻で誰かと誰かが入れ替わるという話はよくあるが、さらに時間がズレているというのは斬新だった。

そしてここからは、一気にシリアスな方向に進み始める。

宣伝や予告編などでここ以降の展開が完全に隠されていたのは上手かった。

瀧は記憶だけを頼りにご神体へとたどり着き、そこで口噛み酒を飲むことで再び三葉と入れ替わって過去の糸守へ。

これも、おばあちゃんの「むすび」の語りが効いていて、口噛み酒という三葉の半身を体の中に取り入れることで魂と結びついて入れ替わりが起こったというところなのだろう。

ちょうど隕石が落ちる日にタイムスリップしているのは若干ご都合主義的な気もするが、そうじゃないと面白くないので、ここは無理やり納得した。

ちなみに入れ替わり直後の泣きながらおっぱい&四葉のリアクションは笑った。劇場でも大ウケだった。

これまでの新海作品ではこういったコミカルなシーンがなかったので、ちょっと意外だったけど、どれも面白かったので良かった。

 

ここからの糸守救出作戦はテッシーの活躍が素晴らしい。

爆発物も通信機器もお手の物、原付も運転できるなんて、高校生にしてはスペックが高すぎる。

残りは町長である父の説得だけなわけだが、三葉(瀧in)では説得できない。

ここで父に「お前は誰だ?」と言われるわけだが、そのあたりは別冊小説の方を読むとその時の心境が詳しく出ていて面白い(別記事にする予定)。

三葉(瀧in)は、三葉本人と会うためにご神体へ。

 

そして「かたわれ時」が訪れる。

ここのBGMが好きすぎてたまらない。夢灯篭のピアノバージョン。

ここからは名シーンの連続すぎて、正直、片時も目が離せない。

お互いを知ってはいたのになかなか会えなかった2人がついに再会する。

このかたわれ時だけは時間がズレていないので、瀧も三葉も同年齢ということになる。

この再会シーンはわずかな時間だけであったが、会ってから消えてしまうまで全部のセリフが良かった。

お互いの名前を手に書き合おうとしたら、三葉が書ききれずに消えてしまう。

ここ、いきなり無音になってしまうのが凄く切ない。

瀧はこのときすぐに手に名前を書けばよかったのだが、「ムスビ」である組紐を三葉に渡してしまったこともあり、すぐに記憶が薄れてしまう。

そして流れ始める名曲「スパークル

一方の三葉はテッシーとともに作戦を決行しながら、町長説得に向かう。

途中で三葉の方も瀧の名前を忘れてしまう。

転んで、手のひらを見ると「すきだ」と書いてあって、そこから流れ始める「スパークル」のCメロ「愛し方さえも~」はタイミングが完璧だった。

三葉は再び町長のもとへ。

スパークル」の大サビとともに降り注ぐ隕石。

果たして三葉は父を説得して糸守町民を救えたのか?

瀧の「ただひたすらに美しい眺めだった」というセリフをはさみ、隕石が落ちて町が飲み込まれていく。

 

ここで一気に場面が飛んで8年後に。

瀧は就活中で建築業界を受けている様子。

奥寺先輩は婚約したようで「君も幸せになりなさい」という名セリフを残していく。

ちなみに設定によると相手は司らしい。

この場面でのモノローグで、8年前の糸守では死者が出ていない(歴史が変わった)ことがようやく明らかになる。

みんな助かっているだろうと予想はしていたが、ここは素直にうれしかった。

 

冬になって、瀧が入ったスタバではテッシーとサヤカが結婚式の相談中。

ここ2人がくっついてくれてよかったし、何より無事でよかった。

そのスタバの帰り、三葉らしき女性とすれ違う。

一瞬振り向きかけるが、そのまま行ってしまう。

そして始まる「なんでもないや」のイントロ。

秒速5センチメートルのすれ違ったままエンドの例があるので、このまますれ違ったまま終わりなんじゃないか…という悪い予感が横切った。

「終わらないでくれー、再会してくれー」と心の中で叫んでいた。

 

その思いが通じたのか、季節は春になり、映像は続く。

流れてきた歌詞は

「もう少しだけでいい、あと少しだけでいい」

ここはほんとに観客の気持ちを代弁していたと思う。

 

まず出てきたのは、糸守高校の同級生たち。

次に、17歳になった四葉

そして、瀧と三葉も登場。

2人とも総武線に乗り込む。

隣の電車とすれ違う一瞬、ついにお互いの存在に気付く。

このときの「ずっと…誰かを…探していた!」のセリフの表現が素晴らしい。

その後二人は電車を降りて、神社の階段でついに再会。

一瞬すれ違いそうになるが、瀧が勇気を出して話しかけ、

瀧・三葉「きみの…名前は?」

のセリフで、タイトル「君の名は。」がどーんと表示されて、END。

 

このラストシーンは本当に素晴らしかった。

何度見ても鳥肌が立つし、何度見ても泣ける。

 

公開初日に劇場で見たときは、特に試写会でもなかったのに、エンドロールが終わった瞬間に、一斉に盛大な拍手が巻き起こった。

おそらくこのラストでみんな感動したのだろう。自分も夢中で拍手してしまっていた。

もちろんそんな体験をしたのは初めてで、間違いなく歴史的な大ヒットになるであろう映画を公開初日に見れたことの幸せをかみしめていた。

 

その後、ブームがどんどん広がっていったのは、古参ファンとしてはものすごく嬉しかったし、友人たちと感想を言い合うのもすごく楽しかった。

興行収入がみるみる増えていき、最終的には250億円を超えるとんでもない歴史的大ヒット。

次回作のハードルがとんでもないことになっていそうだが、新海監督にはまた数年間じっくり練ってもらって、また素晴らしい作品を生み出して欲しい。

 

ということで、本編感想は終了。

3枚の特典ディスクについては別記事にて感想を書こうと思う。